AUDIT(おーでぃっと・Alcohol Use Disorders Identification Test )は、1990年代初めに世界保健機関(WHO)がスポンサーになって簡易介入の対象者(アルコール依存症までには至っていない「危険な飲酒」や「有害な使用」レベルにある人)をスクリーニングする目的で作成されました。
AUDITは多くの国で使用されており、地域・年齢・性の違いを超えて高い妥当性が報告されています。
飲酒習慣スクリーニングテスト(AUDIT)
設問は全部で10問です。各設問ごとに回答を選択し、回答ごとに付与されている点数を加算し、合計点数で診断します。10問全て回答すると点数は最低で0点、最高で40点となります。診断はこのページ下方をご覧ください。
設問内の「ドリンク」は飲酒の単位で、1ドリンク=純アルコール10g です。
純アルコール量を求める計算式は「容量(ml)× アルコール度数 × 比重0.8」で、例えば、アルコール度数5%ビール350ml缶の純アルコール量は、350×5%×0.8=14g となります。
※純アルコール量は飲酒によって体内にどのくらいのアルコールが入ったかを示すもので「g」で表示され、アルコール度数は、そのお酒の強さを示すもので「%」や「度」で表示されます。
設問
Q1.アルコール含有飲料をどのくらいの頻度で飲みますか?
・飲まない(0点)
・一ヶ月に1度以下(1点)
・一ヶ月に2〜4度(2点)
・週に2〜3度(3点)
・週に4度以上(4点)
Q2.飲酒するときには通常どのくらいの量を飲みますか?
ただし「日本酒1合=2ドリンク」「ビール大瓶1本=2.5ドリンク」「ウィスキーダブル1杯=2ドリンク」「焼酎お湯割り1杯=1ドリンク」「ワイングラス1杯=1.5ドリンク」「梅酒小コップ1杯=1ドリンク」とします。・1〜2ドリンク(0点)
・3〜4ドリンク(1点)
・5〜6ドリンク(2点)
・7〜9ドリンク(3点)
・10ドリンク以上(4点)
Q3.一度に6ドリンク以上飲酒することがどのくらいの頻度でありますか?
・ない(0点)
・一ヶ月に一度未満(1点)
・一ヶ月に一度(2点)
・週に一度(3点)
・毎日あるいはほとんど毎日(4点)
Q4.過去1年間に、飲み始めると止められなかった事が、どのくらいの頻度でありましたか?
・ない(0点)
・一ヶ月に一度未満(1点)
・一ヶ月に一度(2点)
・週に一度(3点)
・毎日あるいはほとんど毎日(4点)
Q5.過去1年間に、普通だと行えることを飲酒していたためにできなかったことが、どのくらいの頻度でありましたか?
・ない(0点)
・一ヶ月に一度未満(1点)
・一ヶ月に一度(2点)
・週に一度(3点)
・毎日あるいはほとんど毎日(4点)
Q6.過去1年間に、深酒の後、体調を整えるために、朝迎え酒をせねばならなかったことが、どのくらいの頻度でありましたか?
・ない(0点)
・一ヶ月に一度未満(1点)
・一ヶ月に一度(2点)
・週に一度(3点)
・毎日あるいはほとんど毎日(4点)
Q7.過去1年間に、飲酒後、罪悪感や自責の念にかられたことが、どのくらいの頻度でありましたか?
・ない(0点)
・一ヶ月に一度未満(1点)
・一ヶ月に一度(2点)
・週に一度(3点)
・毎日あるいはほとんど毎日(4点)
Q8.過去1年間に、飲酒のため前夜の出来事を思い出せなかったことが、どのくらいの頻度でありましたか?
・ない(0点)
・一ヶ月に一度未満(1点)
・一ヶ月に1度(2点)
・週に一度(3点)
・毎日あるいはほとんど毎日(4点)
Q9.あなたの飲酒のために、あなた自身か他の誰かがけがをしたことがありますか?
・ない(0点)
・あるが、過去一年には無し(2点)
・過去一年にあり(4点)
Q10.肉親や親戚・友人・医師あるいは他の健康管理にたずさわる人が、あなたの飲酒について心配したり、飲酒量を減らすように勧めたりしたことがありますか?
・ない(0点)
・あるが、過去一年には無し(2点)
・過去一年にあり(4点)
診断を見る
〜7点 … 適切な酒量。
8〜14点 … 危険な飲酒。減酒治療の目安といわれています。すでに治療等を行っているなどの人は「減酒」ではなく「断酒」が必要な場合もありますので自己判断せず医師に相談して治療を進めて下さい。
15〜40点 … アルコール依存症の疑いあり。専門医療機関受診の目安といわれています。自己判断せず医師に相談して治療を進めて下さい。
危険な飲酒の値は世界的には8点となっていて、アルコール依存症の場合は13点にしているところが多いようですが、わが国では飲酒文化等様々な要因が加味されアルコール依存症の値は15点あたりが妥当だと考えられています。
1日の適正飲酒量について
1日の適度な飲酒量(適正飲酒量)は、純アルコール量で男性40g、女性20gとされていて、これを超えて飲酒すると生活習慣病のリスクを高めるとされています。
適正飲酒量は年齢や体重、体質、アルコールの分解能力等によって個人差がありますが、飲酒量を「アルコール度数」や「何杯飲んだか」で判定するのではなく「純アルコール量」で管理することが大事だといわれています。
1日の適度な飲酒量(適正飲酒量)を理解し、自己の飲酒量を管理・改善していきましょう。
純アルコール量=容量(ml)× アルコール度数 × 比重0.8
出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「AUDIT」、e-健康づくりネットより